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2015.05.20

vol.59 (1)ランプシェード

プリンセス誕生のニュースに湧くロンドンの人々の
懐かしいブリティッシュアクセントを耳にし、
27年前の今頃、留学先の新しい環境に慣れるのに
必死だった日々を思い出しています。

ウィンザー城の南にあった
寄宿先のConstance Spry Flower School*から
ロンドンに出るのは月に2~3度のこと。

フローリスト巡りのほか欠かさず訪れたのは、
インテリアショップでした。


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Colefax&FowlerJane Churchill
Osborne&LittleDesigners Guildなど、
イギリスの布地の素晴らしさに魅せられて
何種類もの布を大量に購入し、
実家を建て直した際には、部屋ごとにカラーを変えて
カーテン、クッション、ベッドカバーなどをオーダーしたほど。


中でも当時、特に惹きつけられたのは、
多種多様なファブリックで出来たランプシェードでした。
20数年を経ても時々開いては楽しんでいるランプシェードの本、
それだけランプシェードが人々の生活に密着しているのでしょう。

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その影響ゆえか、実家の建て替えの際、
ベッドの両サイドにこのライティングを
つけることは外せませんでした。



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今でも実家のライティングビューローの上には、
草木模様の美しさに惹かれ、ロンドン時代に購入
し、機内持ち込みの手荷物で大切に持ち帰った
ランプシェードが鎮座しています。

ちなみに・・・部屋のテーマは、『森』。
カーテンはマリメッコで、緑のオンパレートは
まるで森林浴気分です。


ベッドサイドのテーブルにはこのランプシェードを
置き、夜中の読書に未だに愛用しています。



この春に出た『花時間プリザ』では、こんな「シェードの着せ替え」のアイデアをご披露しました。

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(次回へ続く・・・)


/2



* The Constance Spry Flower School(コンスタンス・スプライ フラワースクール)
イギリスでフラワーアレンジメントを繁栄させたコンスタンス・スプライ女史が、1934年に
創設した英国最古の伝統ある 花のプロ養成学校。
創設来、英国王室、政府の花装飾を一切任されている。 また、毎春イギリスで開催される
チェルシーフラワーショーの常任審査員を歴任。長い経験と実績を持ち、花の美を追求する
ためのフラワースクールだが、花装飾だけではなく女史から受け継いだエチケットやテーブル
マナーなども学べる家政の学校でもある。

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プロフィール

三代川純子

フラワーデザイナー

三代川純子

三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。

「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。

フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。

また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。