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2010.05.14

vol.34 フランス式(?)パーティ(1)

何をしている時が一番楽しいか・・・と聞かれれば、
迷わず、おいしいものをいただいている時と答えるでしょう。

それが、親しい友人たちと、もちろん初めてお目にかかる方々でも、
一緒に囲むテーブルであれば尚更です。
同じテーブルを囲んだ人々と、
おいしいお食事に舌鼓を打ちながらおしゃべりに花を咲かせる・・・
私にとっては何ものにも替え難い時間です。

フランスでは、昼食や夕食に招いたり招かれたりは日常茶飯事で、
レストランに限らず自宅でのもてなしもとても多いと聞きます。
それが「社交」の第一歩だとか。

いろいろな方々と「食」の場を通じて交流する・・・
話がかなり飛躍しますが、
日本人が外交ベタであるのは、
この小さな「交流」「社交」が少ないからでは?!
と思ったりもして・・・。

留学していたロンドン時代は、友人とは頻繁にお互いの自宅を行き来していました。
みんな、山手線の内側くらいの近くに住んでいたこともあり、
帰る時間をあまり気にしなくても良いということもあったのでしょう。
東京ではなかなかそういうわけにはいきません!

話はそれますが、パーティにお招きを受けた時のフランス式マナーのひとつが、
時間通りに伺わないことだとか。
私達日本人はお招きに遅れては・・・
と時間通りどころか早く行ってしまいがちですが、
用意に追われているホステスの立場からすれば、
早く来られるのは慌ててしまうもの・・・
全ての準備を整えて、お客様を迎える前に一息つきたい・・・
ということで15分くらい遅れて行くのが良いようです。

早く着き過ぎたら、どこかで時間を潰す、
30分以上遅れそうなら連絡する・・・
これはフランスに限らないことですね!

そして、もうひとつパーティに関する話題。
パリ16区のフルリスト "クロード・カンコー" のオーナー夫妻に
聞いた話で興味深いことが・・・

パリジャンは、日頃利用するフルリストを決めているそうですが、
もし、友人からお招きを受けて花束アレンジメントを持って行くとしたら、
自分のフルリストで買い求めるのではなく、
招かれたお宅が日頃利用しているフルリスト
「○○さんのお宅に差し上げる」
と言ってオーダーするのだそう。

頼まれたフルリストは顧客の好みやインテリアも熟知しているので・・・
ということなのですね!

さらに、パーティ当日ではなく、
前日に届くようにするのが約束事。
当日ですと、届けられたアレンジメントを置く場所をどうしよう!
とホステスを悩ませることになりかねませんが、
前日なら、そのお花も含めたコーディネートが出来るでしょうという考えなのだそう。

さて、話題を元に戻して・・・
私自身もパーティ大好き!
なのですが、パーティというほど大げさではなく、
テレビ番組の「ウチ来る?」のノリ。

春の訪れとともに、
その"パーティ"、じゃなかった"ウチ来る?"モードが
まるで筍のようにむくむくと頭をもたげ・・・
毎週のようにパーティ続き・・・
1週間に2回のペースで誰かしらがごはんを食べに来てくれています。

そこで今月は、パリの香りがちょこっとするパーティについて・・・。
4月のはじめにしたアフタヌーンティパーティ桜のパーティをご紹介します。

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プロフィール

三代川純子

フラワーデザイナー

三代川純子

三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。

「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。

フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。

また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。