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2008.03.05

vol.11 フランス贔屓

先日、花留学をしていたイギリス、コンスタンス・スプライ校のクラスメートから、

「留学20周年!を記念して久しぶりに集まりませんか?」

とのメールをいただきました。

1988年の4月に始まったコース・・・あれから10年一昔どころか、二昔も経ってしまい、あらためて時の過ぎる速さに驚いています。

お花での海外体験のスタートはイギリス、帰国後もGW、夏休み、年末年始と年に3回はロンドンで過ごすほどのイギリス贔屓、ところが、ここ数年ロンドンに行くのはせいぜい年に2泊ほど・・・と今やすっかりロンドンとは縁遠くなってしまいました。

当時はパリの「パ」の字も頭に無かったはずなのに、二昔後(?)にはパリの本を出すことになるとは・・・、周りからも口々に「あんなにロンドン好きだったのにどうしてパリの本?」と聞かれています。

ロンドンには「住んでいた」ためか、「生活者」の視点でものを見るようになってしまったことに対し、パリでは未だに「観光客」であること。知らないところがまだまだ多く、その分発見も多いため、より刺激が強くワクワクすることが多いからなのでは・・・と思っているのですが・・・。

そして、二都のもう一つの違いは、パリにはオシャレな人が多いから・・・でしょうか?!

街を歩いていて思わず振り返ってしまう人が多くて、そのファッションセンスに感心することしきりです。
それに引き換え、ロンドンではアっと驚くようなお洒落さんに出会うことはあまりないような・・・。

そして、何と言ってもパリでのお楽しみは、パリらしい小物が見つかることではないかしら・・・?
いわゆるブランド物ではなく、小さなブティックでの発見が多いこと多いこと・・・。
「おしゃれ捜索隊」は毎回パトロールに大忙しです。

そんな訳で今回は、周りから「カワイイ!どこで見つけたの~?」「キャ~、どこで買ったの?」と言われ続けている小物達をご紹介します。

もう2度と見つけることが出来ないという意味では最も貴重なのが、この通称ミレニアムサンダル

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キラキラしたものが大好きな私はラインストーンにめっぽう弱く、このサンダルを見つけた時にはラインストーンの美しさに飛び付きました。
ところが驚いたことにカワイイのはキラキラ部分だけではなく、履いてしまえば見えなくなってしまう踵部分に2000とある点。

見えない部分にもおしゃれな一面があるというのがパリらしいでしょう?

2000年・・・正にミレニアムの年にパリ旅行をした時に購入しました。
このキラキラサンダルを褒められた時には、「でしょう?でも、ここも見て!」とわざわざ脱いで見せては驚かれています。
パリで買ったと言うと、「こういうものが見つかるのがパリなのよね~!」と感心されることしきり。今ではお店の名前も覚えていないマレ地区の小さなブティックで買ったものです。

靴・サンダル好きの私がもう一つ愛用しているのがコレ!

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くすんだピンク地に茶色の豹柄がキュートで、履いてみると木型の良さが実感出来るサンダルです。
大好きなパン屋さん、「Poilane」のあるシェルシュ・ミディ通りにあった(今では無くなってしまいました!)「Myma」という靴屋さんで数年前に見つけたもの。
ピンクと茶色の組み合わせが好きなことについてはこのブログでも何度か触れましたが、意識する前から買っていたんだ~と今回改めて思った次第。

そして、同じくシェルシュ・ミディ通りのブティックで見つけたのがこの手袋です。

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ブティック名は忘れてしまいましたが、「Solde」の文字と共にウィンドウに飾られていました。
ダリアのようなたくさんの花びらが印象的で迷わず店内へ。
今でもこのお花の部分を眺めるとウットリしてしまいます。
「どこで買ったの?」と一番聞かれるものかも・・・

ところで「好きなお花は?」と聞かれると、たくさんの花びらが特徴のダリアシャクヤクバララナンキュラスと答える私は、(スズランも好きです!)このワンピースの柄にもぞっこんでした。

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フランスの下着ブランド「プリンセス タムタム」のもの。
パリ市内にも数件のブティックがありますが、これを見つけたのは雑貨のセレクトショップ

お花の柄のかわいさにお友達へのおみやげにも・・・と思い、ブティックに行ったのですが探すことが出来ませんでした。

それ故貴重で、お洗濯するのも惜しくて一年に数えるほどしか着ていません(笑)。

私の本、『パリ一週間 花と雑貨を探す旅プラン』を購入して下さった方にサインを頼まれた時には、私の名前の間に必ず蝶々とお花の絵を描くようにしていますが、描くお花はもちろんダリアバラ
そのダリアはこのプリントがお手本です。

こちらのグラスも自慢のパリみやげ、

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ヒイラギヤドリギのクリスマス柄とクローバーてんとう虫の柄のもので買った時にはもちろん機内持込で大切に持ち帰って来ました。

アンバリッドの近くの素敵な雑貨店で購入したのですが、ブティックの名前は何だったかしら・・・?場所だけは覚えているのですが・・・。

1年に1度、クリスマスの時だけに使っています。

最後にもう一つ。マレ地区のブティックで見つけたバッグ

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色とりどりの糸とスパンコールで花火のような柄が刺繍されています。
「Marie Bouvero」というブランドでしょうか?
一点もののハンドメイドのバッグです。

見る角度によって玉虫色のように見えるのは、グリーンの布地の上にかけられたチュールのため。
内布も鮮やかなグリーンで花火を観に行く時に登場するバッグです。

さて、今月は19日から久しぶりのヨーロッパ
フィギュアスケートの世界選手権を観にスウェーデンのヨーテボリに行って来ます。
もちろんパリへも・・・。
また、カワイイものを探して来ま~す。

来月、またこのブログでリポートしますのでお楽しみに!
いつもお読み下さってありがとうございます。

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プロフィール

三代川純子

フラワーデザイナー

三代川純子

三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。

「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。

フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。

また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。