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2009.11.24

vol.30 第2弾が出ます!

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『ようこそ、フラワーレッスンへ 英国スタイルのフラワーアレンジメント』
第2弾の本の、少々長いタイトルです。


昨年の今ごろから準備を始め、4月から4ヶ月・・・ゆっくりと時間をかけて撮影をした本がようやく今月末に出版されることになりました。

一昨年出した『パリ一週間 花と雑貨を探す旅プラン』は、本の中にも書いた通り、パリに行く友人・知人・生徒さんにお渡ししていた通称「ミヨガイド」が発端。

私の好きなパリのお店の「ミヨガイド」を目にしたパリ在住の日本人の方に褒めていただき、「本にしたら?」という言葉がきっかけとなった本でしたが、かなり私的で、文章も内輪受けするような内容で・・・、

ところが、予想を上回る方々にお読みいただいて、何よりも嬉しかったのは、

「パリに行った気分になりました」

というご意見でした。

日本にいながらにしてパリ気分を味わっていただければ・・・と思っていましたので、そのご意見には思わずにんまり・・・、みなさま、本当にありがとうございました。

そして、もう一つ多かったのが「お花の本を出したのかと思いました。」というお言葉・・・。

そうなのです!
「お花」の仕事をしているのに、最初の本がパリガイド?と実は私自身も思っていたのでした。
本の中にアレンジメントを載せているとはいえ、わずか7点ほどでしたし・・・。

いつか「お花の本」を出したいと思いながら、その高いハードルに自信もなく、臆していたのですが、

原動力となったのが、『パリ一週間・・・』後に、新しい世界が開けたこと。
見ず知らずの方がブログで取り上げてくださったり、このブログでも何回かご紹介したように新たな出会いがあったり・・・。
「本を出して良かった!」と心から思えたのです。

あれから2年、編集者の宮崎雅子さんとお話している内に、「機が熟してきた」とでも申しましょうか・・・?!

そして、このたび『ようこそ、フラワーレッスンへ 英国スタイルのフラワーアレンジメント』の出版に至りました。

というわけで、今月のこのコラムでは、『ようこそ・・・』の見所(?)をご紹介しましょう。

まずは、「チーム ようこそ、フラワーレッスンへ」のご紹介から・・・。

宮崎雅子さんは、私が全幅の信頼をおいている編集者さん。
視点にぶれが無く、どんな時でも穏やかでいつも私を導いてくださるマリア様のような方です。
今回の本も、私のアイデアをいたるところで宮崎さんが膨らませてくださっています。

フォトグラファーは藤本賢一さん。
パリ在住16年の後に日本に帰国。
「パリが自分に合わないとわかるのに16年かかりました」とご冗談をおっしゃいますが、この夏ご一緒したパリのコーディネーターさん曰く、パリ時代、日本の出版社からひっぱりだこで、先輩の方々から「横取り禁止令」があったとか。
前作に続いて、今回もお写真の素晴らしさで、私のお花が数段良く見えています!

ブックデザインは、日高慶太さん。
表紙のデザインからはじまって、帯の色、最初のページをめくると拡がるバラの模様、アレンジに合わせたページの紙や文字の色、本の中にたくさん飛んでいる蝶々・・・などなど、私のテイストをあらゆるところに出してくださいました。
長年のお付き合いで私の好みを熟知している生徒さんたちは、「先生らしい~!」ときっとおっしゃってくださるはず!

そんなチームで作った本・・・まず第1章では、私のお花の歴史を辿ります。
題して「人に歴史あり」(古い!)。

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この章の見所は、20年前の私の写真・・・
すでにチラリとお見せした生徒さん達から「先生、今の方が若~い!」と・・・。
肩パッドと眉の形で、バブル時代にOL生活を送った当時が思い出されます。

いいえ、この項で読んで頂きたいのは、お花を習い始めてから今にいたるまで、どのような道を辿って来たのかということ。
赤裸々(笑)に語っていますので、写真ばかりでなく、文章にもちゃんとお目通しくださいね!

続く、第2章は、四季のパーティーテーブルのお花。

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春のテーブル、夏、ハロウィン、クリスマス、ヴァレンタインなどの季節のパーティから、オリエンタル、イタリアンなどのテーブルまで、私らしさが最も出ているのではと思います。

このページのスタイリングをお願いしたのが曲田有子さん、『girly style book』(主婦と生活社)というご本の著者でもいらっしゃいます。

初めて曲田さんとご一緒したのは、雑誌「花時間」で、英国スタイルのお茶とお花がテーマの特集ページでした。

私の簡単なラフ案のメモをもとにご用意くださったスタイリンググッズのセンスが素晴らしく素敵で・・・本を出すなどということは当時全く考えていなかったのにもかかわらず・・・

「いつか本を出す時にはゼッタイにスタイリングを曲田さんにお願いしたい!」

と思ったものでした。

10年以上前のことですが・・・、今回、テーブルのアレンジメントを作ることになりラブコール

撮影当日の曲田さんの、とことんまでスタイリングを追求する姿勢は学ぶところが多く、ぜひ、また、ご一緒したいと思っています!

第3章は、お花の仕事の一面をご披露。

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市場や、お気に入りのフローリスト、そして毎月レッスンをしているホテルオークラ東京でも撮影をしました。

オークラレッスンで、生徒さんに撮影のご許可をいただこうとお話したところ・・・

「先生~、それならそうとおっしゃってくださらなきゃ!こんな普段着で来てしまいましたわ!」

と素敵にシャネルをお召しのSさん。

一方、「でしたら、ヘアメイクを頼んだのに!」といつも本当に美しいNさん。
私も、ヘアメイクは自前なんですよ~!(笑)

そして、この項では、オークラレッスン用の私のアイデアノートも本邦初公開!

第4章は、私の好きなインテリアショップをリストアップしています。

ショップめぐりは、フラワーデザインの原点・・・アイデアの引き出しを増やすためにも欠かせない「お仕事」です。

つづく第5章では、フラワーアレンジメントの基本に迫ります!

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基本のアレンジメントはヴァリエーションも作ってご紹介。

この項で心がけたのは、「おしゃれなアレンジメント」。
基本の勉強は退屈になりがちですが、おしゃれに楽しくアレンジするような工夫をしてみました。

第6章は、イギリスで習ったアレンジメントを。

金網で作る動物・・・スワンを作っていますが(見方によっては、おまるにも見えます(笑)!)、
スワンの尾っぽの部分は、宮崎さんと藤本さん、アシスタントの青陰さと子ちゃんの競作。
3人で、ああでもない、こうでもないと言いながら、作っていました!
白鳥の尾っぽの尖っている部分・・・必見です!

第7章は、身近な素材をアレンジメントに使う工夫を・・・。

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生徒のSさんから頂いた、ドバイ土産のリボンと、ご主人の駐在でいらしていた上海から送ってくださったペーパーが登場!

実は、Sさんからいただいたものは、前作でも使わせて頂いたんですよ!
今回も、早く本をお送りして見ていただこうと思っています。

さらに・・・アーティフィシャルフラワーで練習する方法や、インテリアに合わせてアレンジメントのデザインを起こす方法もご紹介.
盛りだくさんな内容です。

皆さま、ぜひ、ご覧くださいませ!

関連書籍

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英国スタイルのフラワーアレンジメント

プロフィール

三代川純子

フラワーデザイナー

三代川純子

三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。

「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。

フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。

また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。