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2008.09.25

vol.17 パリでのサプライズ!(1)

9月5日からパリへ行って来ました。

今回の旅の友は前回のこのコラムに登場した友人のMちゃん、彼女とは10年ごとにヨーロッパに旅行をしています。

20年前は、留学中の私を追いかけて(?)婚約中の彼を置いてロンドンへ来たMちゃん、一緒にフラワースクールレッスンを受けました。

10年前は、Mちゃんの小学生と幼稚園生の娘達はお留守番、一緒にロンドンへ、そして彼女のイタリア人のお友達を訪ねてローマへも行きました。

そして今回は私の買い付け旅行にMちゃんがどうしても同行したい!
ということで10年ぶりの旅
前回のコラムにも書きましたが、このMちゃん・・・不思議なパワーを持っていると常日頃から思っているのですが、今回もその影響か?驚くことがたくさんありました。

到着翌日、早起きしてヴァンヴの蚤の市へ。

クリニャンクールへは何度か行ったことがありますが、ヴァンヴは初めて。
Mちゃんたっての希望で行くことになりました。

メトロの同じ車両に日本人女性のグループがいることは気付いていたのですが・・・、改札を出て出口を確認していたところ、「三代川さん?」と声をかけて下さったのが吉祥寺でフローリスト&スクール「ジェンテ」を主宰なさっている並木容子さん。

もちろん初めてお目にかかるのですが、初めてのような気がしませんでした。
なぜなら、彼女のご本は全て持っていますし、中でも「英国、花からはじまる旅」(アノニマ・スタジオ)は、大好きな本の一つ、出発直前に改めて読み返していて、ロンドンに行きたい!!と思っていた矢先だったのです。

このご本、このコラムの第5回に登場頂いた、ロンドン在住のMちゃんが編集者として制作に参加していたこともあり、そして、何よりもご本から伝わる英国の魅力と並木さんのお人柄に惹かれて、本棚ではなく、自称「本バスケット」(大きなバスケットの中に何度も読み直す本を入れてベッドサイドに置いているのです。)の中の1冊でした。

初めてお話する並木さんはイメージ通りの方、今回はロンドンでMちゃんと会った後、パリで生徒さん達と合流なさったとのことで大勢の生徒さんとご一緒でした。

嬉しいことに、私の「パリ一週間、花と雑貨を探す旅プラン」を皆さんがご覧下さったとのこと。
本当に嬉しいサプライズでした。

日曜日は今回のメインイベント、メゾン&オブジェへ。

今回はクリスマスオーナメントリボンのオーダーが主目的、スイスにある新しい業者さんに素敵なオーナメントをオーダーすることが出来ました。
そしていつもの「Altalena(アルタレナ)」でリボンを購入。

今回は時間にも余裕があったので、珍しくHall2「La Table」(テーブル周りの小物を扱うホール)を見て廻ることにしたのです。

その理由の一つが数ヶ月前に手にしたお料理のご本「おくちにあえば、うれしいです」(メディアファクトリー)、北鎌倉でお料理サロン「ボアメーザ」を主宰なさっている若林三弥子さんのご本です。

生徒さんが250人、さらにキャンセル待ち多数というこのお教室、ご本を見ればその魅力がわかります。

月毎にテーマを決めて、それに合わせたクロス、ナプキン、食器、お花をコーディネート、もちろんお料理は作ってみたいレシピばかり・・・そして、若林さんのそのお美しいお顔に似合わぬナニワエンヌ(浪花女)的パフォーマンス

こう見えても(?)お料理好きの私、すぐにそのサロンにお申し込みをさせて頂いたのですが、参加への道のりは遠いようで・・・せめて、ご本の中で使われていた食器「Gien(ジアン)」「Le Creuset(ル・クルーゼ)」などの新製品を見てみようと思いホールを廻りました。ご本のページをめくるように思い出しながら・・・。

夕方、早めにパリに戻ることにし、シャトルバスに乗り込んだところ、日本人女性が3人乗っていらして・・・ナント!そのお一人が若林三弥子さんだったのです。

先程まで、その方を想いながら(笑)ホールを廻っていたのですから、その偶然に驚き、引き合わせて下さった神様に感謝し、高鳴る胸を押さえながらバスを降りたらどう話しかけようとあれこれ考え、思いきってお声をかけさせて頂きました。

若林さんも、ご本から伝わるお人柄そのままの方。
今回はお嬢さんとパリ在住の妹さんを訪ねての旅でいらしたとか・・・。
ご本を拝見して以来、この数ヶ月の熱い思いを語り、そして、ほんの数分前にもホールを廻りながら思い浮かべていたことを告白し、しばしおしゃべり・・・そしてご一緒に記念撮影までして下さいました。

早くお教室に通わせて頂けると良いのですが・・・。辛抱強く待ちますね!

旅先でバッタリ・・・というのは時々あることですが、今回はいずれも素敵なご本がきっかけの「出会い」

Mちゃんのパワーのお陰か嬉しいサプライズでした。


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英国スタイルのフラワーアレンジメント

プロフィール

三代川純子

フラワーデザイナー

三代川純子

三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。

「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。

フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。

また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。